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有名各誌のiPadマガジンの販売動向

まだそれがプリントメディアにとってどのように有効なのかという議論は残っているが、多くの出版社は広く普及しつつあるiPadの流れをつかもうと取り組んでいる。まだ初期段階ではあるが、そのiPadマガジンの各雑誌の売上を検証してみる

AdAgeがiPadマガジンのここ6ヶ月間の売上に関する詳しい考察を発表している。その結果はエンゲージメントのタイプやジャンルによって違っているようだ。iPadマガジンの売上とニューススタンドの売上を比較している(原文にはnewsstandと表記されているが、日本では書店と考えた方が自然かもしれない)

そのAdAgeのデータによると現時点ではConde Nast社の”Wired”がもっとも成功しているiPadマガジンであると伝えている(最新のEsquire app for iPadは含まれていない)

Wired on the iPad の創刊号は105,000部を販売している。これは同じ号の印刷版よりもかなり多い数字であった。その後、iPad版のWiredは毎月平均30,000部を売り上げていて、それはニューススタンドでの売上の37%にも相当している。おそらくはiPad版がWiredの全体部数を引き上げていると思われる

Wiredのコアとなる読者の多くはiPadオーナーであるという現実がこの新しいデバイスでの成功に貢献しているのは間違いない。同じように”Popular Sience” for iPad のセールスがニューススタンドでの売上の12%に相当する。この事実はテクノロジー/サイエンスジャンルとアーリーアダプターの関連性をおそらく示しているのだろう

それに比較して、”Glamour”や”Men’s Health”といったライフスタイルジャンルの雑誌のiPad版はニューススタンドでの売上の1%にも満たない。”People” magzine for iPad は毎週平均で10,800部になるが、PeopleのiPad版は印刷版の購読者に無料で配布される独自のモデルを採用しているがための部数。”Time”誌はiPad版のダウンロードが印刷版の読者の減少につながってしまっている

“GQ”や”Vanity Faie”、”Esquire”といった雑誌はテクノロジジャンルほどうまくはいっていないが、より深い記事による専門性でライフスタイル雑誌よりは好調だといえる。GQ for iPad はニューススタンドでの売上の約7%、Vanity Faieは約2%となっている

AdAgeの記事によると、登場から6ヶ月、米国でまだ520万台のデバイスではあるが、多くの広告主はデジタルマガジンの可能性を期待していると伝えている。サブスクリプションと合わせ広告モデルもこれから様々な変革がなされデジタルマガジン市場は大きくなっていきそうだ

ソース:Mashable How iPad Magazine Sales Stack Up [REPORT]

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