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10月 25th, 2010:

Social Media Optimization(SMO)の4つの手法

Social media optimization(SMO)はソーシャルwebを通し人々がコンテンツや情報を共有しやすくするプロセスである。今日ではあなたのコンテンツを閲覧してもらうための方法は数多く存在するので、コンテンツモデルは「できるだけトラフィックを自社サイトに”運ぼう”」から「できるだけ多くの人にコンテンツを”見せる”ようにする」にシフトしてきている

コンテンツを多くの人に見てもらいたいのであれば、ウィジェットや、アプリ、多くのソーシャルメディアをきっかけに人々がコンテンツに触れるのを増加させることはブランドにとって大きなメリットになるだろう。そしてそのコンテンツが共有しやすければしやすいほど良い結果をもたらすはずだ

ではSMOにはどんな手法があるのかみてみよう

■なぜSMOは重要なのか

実際の手法をみる前に最初になぜSMOが必要なのか考えてみよう。下のチャートでもみられるように、多くのウェブサイトが多くのトラフィックをソーシャルメディアから獲得している。そして多くのサイトはGoogleからのトラフィックよりもソシャルメディアからのトラフィックの方が多い。そしてソーシャルメディアのトラフィックを獲得するには”コンテンツがどれだけ興味深いものか”と”どれだけ多くのソーシャルメディア上で簡単にコンテンツを共有出来るのか”という2つの要素にかかっている

social-referral-chart

SMOは友達が友達にあるコンテンツを紹介する手助けをすることで自社サイトへのトラフィックを増やすことできる。影響力を持つ人に共感してもらいコンテンツを共有してもらえればその友達が興味を持ってくれる確率が高くなる。また昨今ではこういった共有や推薦といった活動がBingやGoogleといった検索エンジンでも参照され始めたためSEOにも影響を及ぼしてくるだろう

SMOは単なるコンテンツをソーシャルメディア上に構築するだけのものではなく、多くの部分に影響を及ぼすプロセスになってきている

■ウィジェットとバッジ

Facebookのソーシャルグラフが急速に普及する前は、ウィジェットはコンテンツへの興味を喚起し、ブログでシェアしてもらうための良いツールであった

現在ではウィジェットも共有機能を備えたものが見受けられるようになっている

widget

一方、バッジは共有機能は必ずしも必要は無いだろう。ユーザーに画像やブログへのリンクなどが張れるコードを組み込んでもらうことでサイトへの訪問を促すことができる。シェアボタンよりもクリックしてもらうことは簡単ではないが、バッジはユニークなidを利用することで参照元をトラックし、ユーザーとのリレーションを構築出来るといたメリットもあるので目的によっては便利かもしれない

■コンテンツシェア

コンテンツシェアは多くのサイトで既に使われているが、最適化にはまだ選択肢が残されている

ソーシャルシェアのプラグインを提供する”AddThis”によると、Facebookはコンテンツをシェアするプラグインではずば抜けて1位であり、占有率は38.52%にも及ぶ。しかし、それは61%以上の共有活動は別の方法でなされていることを意味している

実際にはAddThisの複数のメジャーネットワークが利用でき、ユーザーが最も使っているメディアを判断し、ユーザーによって違ったシェアボタンを表示するツールボックスは通常のものより利用率が40%も良かったという

一方、”Gigya”は複数のソーシャルメディアに一度に投稿出来るツールを提供し利用率を高めている。このツールは情報の共有を促進する有力なSMOツールということができるだろう

gigya-share

■ソーシャルサインイン

サイトとの繋がりを持っているビジターは繋がっていないビジターよりもエンゲージメントできるという傾向がある。サイトに登録してもらうという行為により繋がりを持つということは訪問頻度やページビュー、売上などの面で有利だろう

これまでの入力項目が多数ある長い登録フォームはユーザーにとっては少し苦痛で、少なからず登録へのハードルになっているのは明らか。これを解決してくれるのが既存のソーシャルサービスのIDを利用するソーシャルサインインである

ソーシャルサインインを導入すると自社のIDとの重複が出てくるが、導入後の早い段階でユーザーにアカウントの同期をお願いすることで対応をした方が良いだろう

ソーシャルサインインでもFacebookは重要な位置を占める。Gigyaのレポートによると、Googleをしのぎ46%のユーザーはFacebookのIDを利用しサインインをしているようだ。またマルチサインインプラットフォームを提供する”Echo”のレポートでは、Yahooが1位で34%、続いてFacebookが25%となっている。いずれのデータを信じるにしても、ユーザーに選択肢を与えることがより”繋がり”をもたらすことになるはずだ

■ソーシャルコメント

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サイトにコメントを残すというのは良いことだ。ソーシャルメディアでそのコメントを共有するということはトラフィックをもたらす。今日ではEchoやDisqusといったサービスを利用し、より広く簡単にコメントを共有することを促進することができる

Facebookの”Like”ボタンは”wordless”なコメントの共有を劇的に増加させている。Likeボタンをよくクリックする人はクリックしない人の2.4倍のフレンドを持っていて、リンクも平均的なFacebookユーザーの5.3倍クリックをするという統計もでている

Levi’sはサイトの至る所にFacebookのLikeボタンを配置し、大きな成功を収めている。ジーンズはソーシャルコメントにおいては飛び抜けていて、Levi’sのサイトは早い段階でFacebookが一番のリファラーサイトになっている

Likeボタンの後には”Share”ボタンが登場しリンクにコメントが付けられるようになり、積極的なサイトはすぐにShareをする施策を導入している

FacebookのLikeボタンやShareボタンのプラグインをサイトに採用することはトラフィックを増やす正しい方法ではあるが、まずは提供するコンテンツが”Like”や”Share”に値するかというのが重要であるだろう

ソース:Mashable 4 Winning Strategies for Social Media Optimization