英国の”immediate Future”は2000人を対象にしたソーシャルショッピングでの行動に関する調査結果をブログ記事”The Social Shopping Explosion”で紹介している
※ソーシャルショッピングとはWikiによると、Grouponなどグループショッピングサービス、Stylefeederなどのショッピングコミュニティ、Amazonなどのアドバイスを得られるレコメンドエンジンが設置されているサイトなどで、ソーシャルなナレッジやオピニオンといった購買体験を参考にするショッピングの方法と定義されている
その調査によると、オンラインで買い物をした人の53%が製品やサービスに関しての評価・レビューをネットに投稿した経験があるという結果がでている。この数字は英国での結果であるが、米国でも同じような結果が想定できるのではないだろうか
また、重要と思われる調査結果は
・オンラインショッパーにとってのレビューの効果
多くの人はオンラインショッピングに最安値を求める”hunter”というカテゴリに属しているが、レビューはそのマインドをアドバイスやアイデアを求める”collaborator”に変えることができる。これは購買直前よりも検討段階において大きな効果を発揮する
・ソーシャルショッピングでの購入意思決定への影響
46%のソーシャルショッパーは実際には正確に買いたい商品を認識していない。彼らは自分の興味を引きつける製品やサービスを探している。購買行動においてレビューやレコメンデーションは重要な役割を果たす
・ブランドの評判を考慮する
ポジティブなレビューを読んだショッパーの30%は購入をポジティブに考える
・セレブの推薦はあまり影響力を持たない
消費者は実際の利用経験に基づいたレビューを期待している。ソーシャルショッピングにおいてはセレブやジャーナリスト、スタッフによるレビューよりも実体験を重んじる傾向にある
・インセンティブを提供する
消費者は製品と関わる時に潜在的になにか報酬を求めている。調査結果ではレビューを書いたこと、製品を薦めたこと、ソーシャルショッピングに参加したことに対するインセンティブを望んでいると示している。ディスカウントやステータス、限定での提供、トラフィックバックなどが考えられるポイントであると紹介している
以上が気になるポイントであったが、最後のインセンティブの部分をうまく提供しているのがFoursquareなどのロケーションベースサービスではないだろうか(実際にはオフラインの店舗で使われているが)。チェックインでのディスカウント提供やエクスクルージブのバッジなどは微妙にこの心理を満たしているはず。やりすぎず絶妙な一押しが重要なのだろう
ちなみに、先日ソーシャルショッピングの情報共有価値をドル換算した場合の事例記事を書いてます
ソーシャルメディアでの情報共有活動の価値はいくらなのか?[事例]
ソース:Social Times 53% of Online Shoppers Posted a Review Last Month [Study]