Googleは今年の10月にもChromeのWebアプリストアを開始する。これによりGoogleの戦略が徐々に見えてきている
ゲームサイトを運営する”1up”がヨーロッパのカンファレンスの際にゲーム開発者にむけてGoogleが行ったプレゼンテーションの写真を手に入れている。このプレゼンテーションには先日のGoogle I/Oカンファレンスで発表したHTML5アプリケーションのマーケットプレイスに関することがChrome Web Storeとして示されている
この新しいGoogleのアプリストアは、アプリアイコンやカテゴリ分類、アプリのレートなど、AppleのiPhone App Storeの成功要素をかなり盛り込んだかたちになっている
ただ、目を引くポイントも見受けられる。“Apps your friends like”というセクションは、GmailやGoogle Buzz、その他のGoogleがもつデータを活用し友人がどう評価しているのかがわかる仕組みも用意されているようだ
特筆すべきはレベニューシェアの割合かもしれない。Chrome Web StoreではGoogleは“processing fee”として5%程度を徴収するだけで、残りは開発者側に支払われる。開発者側の利益を優先し、優れたアプリケーションが継続的にリリースされるようなプラットフォームを目指している
Googleの大きな敵はFacebookとAppleでソーシャルとモバイルのジャンルでGoogleを脅かしている。Facebookの勢いは止まる気配を見せず、AppleもiAdが好調でGoogleの利益を蝕んでいっている
この2つの脅威に対しChrome Web StoreはGoogleの取り組みの一部となりえる。Webの分野でいま加熱しているゲーム市場をとらえることができるかどうか
Androidでモバイル分野を徐々に回復しつつあり、秋にはGoogleTVでテレビ分野を見据え、Chrome Web Storeはオールジャンルを支配したいGoogleの1つのピースとなりえるだろうか
そして噂のGoogle Meも連携しソーシャル分野での巻き返しも気になるところだ
ソース:Mashable The Chrome Web Store Is Coming, and Google Has Big Plans for It