Appleが提供する広告プラットフォーム”iAd”が新たに展開しているアプリ開発者に向けてのメニュー”iAd for Developers”についてこれまでに分かってきていることをいくつかお伝えする
まず、iAd for DevelopersはiOSで提供されるアプリケーションの広告は安価に出稿できるメニューとなっている
余剰の在庫インプレッションを効率よく販売する意図もあるが、Appleが狙うところはアプリの開発者に収入をもたらし更にアプリの開発を促進し、アプリの数が増えることでiAdの在庫も増加していくというWin-Winの関係の構築にある
すでにこの様なADエクスチェンジは長いこと存在するが、開発者側はその効果に比較的興味を持っているようだ
では、どのぐらいiAd for Developersは費用がかかるのか。Appleは1クリックあたり25セントの費用を発表している。通常のブランド広告には掲載費としてCPM(1000imp)に対し$10、そしてエンゲージ費用として1クリックあたり$2となっておりそれに比べると相当安価になっていると言える
同様のサービスはクリック課金ではなく獲得数単位で費用がかけられるが、課金方式についても見直される可能性はあると思われる
現状の効果についてある開発者によると、獲得単価は$1.25あたりで推移しているようだ。5impsあたりで1件購入につながる計算になる。1つのアプリのライフタイム中に$1.25以上の収入があれば、このメニューは有効ということになる
同様のサービスの1件あたりの獲得費用は$1あたりなので価格についても見直される可能性はあるだろう
Appleが用意しているiAd for DevelopersのFAQによると、自社のアプリケーション内のiAdでは、競合のアプリケーションの排除は可能だが、掲載するアプリケーションの指定はできないようだ、あくまでもAppleがターゲティングに基づいて表示アプリを決める
現状のこのiAd for Developersに該当する開発者広告主は2社しか見られず、非常にゆっくりとした動きになっている。これはAppleが意図しているところで、いきなり大きく始めるのではなくこのプログラム/メニューが本当に狙いに対して適切に働くのかを試している段階のようだ
ソース:Business Insider Here’s Everything We Know So Far About Apple’s New “iAd For Developers” Program