Social Media Surf Rotating Header Image

iAds

ある開発会社の”iAd for Developers”の効果検証

米国のモバイルアプリ開発会社”Cross Forward Consulting”は自社のアプリケーションのプロモーションに”iAd for Developers”を活用しており、その効果をblogで検証している

プロモーションの対象となったアプリケーションは、クラシック系のオーディオブックでこれまでに160万ダウンロードを獲得しブック系チャート常連の人気アプリであるが、新規ユーザーへのリーチをもとめiAd for Developersを利用したようだ

iad-banner-application

クリエイティブではグラフィック的な要素よりも、最低限必要な情報を文字で伝えるという意図から非常にシンプルなバナーになっている

6日間掲載した結果、クリックやCTR、CPAなどの効果指標は以下の通り

iad-click-ctr-cpa

クリエイティブやその時の状況により効果は変わってくるので一概には言えないが、$0.99のアプリを売るために$15近くコストがかかってしまっている

iAd for Developersは通常よりも費用が安く設定されているが、一時の効果バブルは落ち着きを取り戻しているので、利用する際はメディア選定も含めてもう少しさまざまな面での工夫が必要というのは言わずもがなのようだ

ちなみに同社は”AdMob”も比較の対象として利用している

admob-click-ctr-cpa

こちらは約倍の効果が出ているようだ

ソース:Cross Forward Consulting Blog iAd for Developers

Cross Forward Consulting

Google Chromeアプリストアを今秋開始、気になるその戦略

Googleは今年の10月にもChromeのWebアプリストアを開始する。これによりGoogleの戦略が徐々に見えてきている

google-chrome-store-app

ゲームサイトを運営する”1up”がヨーロッパのカンファレンスの際にゲーム開発者にむけてGoogleが行ったプレゼンテーションの写真を手に入れている。このプレゼンテーションには先日のGoogle I/Oカンファレンスで発表したHTML5アプリケーションのマーケットプレイスに関することがChrome Web Storeとして示されている

この新しいGoogleのアプリストアは、アプリアイコンやカテゴリ分類、アプリのレートなど、AppleのiPhone App Storeの成功要素をかなり盛り込んだかたちになっている

ただ、目を引くポイントも見受けられる。“Apps your friends like”というセクションは、GmailやGoogle Buzz、その他のGoogleがもつデータを活用し友人がどう評価しているのかがわかる仕組みも用意されているようだ

特筆すべきはレベニューシェアの割合かもしれない。Chrome Web StoreではGoogleは“processing fee”として5%程度を徴収するだけで、残りは開発者側に支払われる。開発者側の利益を優先し、優れたアプリケーションが継続的にリリースされるようなプラットフォームを目指している

google-chrome-store-app-2

Googleの大きな敵はFacebookとAppleでソーシャルとモバイルのジャンルでGoogleを脅かしている。Facebookの勢いは止まる気配を見せず、AppleもiAdが好調でGoogleの利益を蝕んでいっている

この2つの脅威に対しChrome Web StoreはGoogleの取り組みの一部となりえる。Webの分野でいま加熱しているゲーム市場をとらえることができるかどうか

Androidでモバイル分野を徐々に回復しつつあり、秋にはGoogleTVでテレビ分野を見据え、Chrome Web Storeはオールジャンルを支配したいGoogleの1つのピースとなりえるだろうか

そして噂のGoogle Meも連携しソーシャル分野での巻き返しも気になるところだ

ソース:Mashable The Chrome Web Store Is Coming, and Google Has Big Plans for It

iAd for Developers これまでに分かってきていること

Appleが提供する広告プラットフォーム”iAd”が新たに展開しているアプリ開発者に向けてのメニュー”iAd for Developers”についてこれまでに分かってきていることをいくつかお伝えする

iad-for-deveroper

まず、iAd for DevelopersはiOSで提供されるアプリケーションの広告は安価に出稿できるメニューとなっている

余剰の在庫インプレッションを効率よく販売する意図もあるが、Appleが狙うところはアプリの開発者に収入をもたらし更にアプリの開発を促進し、アプリの数が増えることでiAdの在庫も増加していくというWin-Winの関係の構築にある

すでにこの様なADエクスチェンジは長いこと存在するが、開発者側はその効果に比較的興味を持っているようだ

では、どのぐらいiAd for Developersは費用がかかるのか。Appleは1クリックあたり25セントの費用を発表している。通常のブランド広告には掲載費としてCPM(1000imp)に対し$10、そしてエンゲージ費用として1クリックあたり$2となっておりそれに比べると相当安価になっていると言える

同様のサービスはクリック課金ではなく獲得数単位で費用がかけられるが、課金方式についても見直される可能性はあると思われる

現状の効果についてある開発者によると、獲得単価は$1.25あたりで推移しているようだ。5impsあたりで1件購入につながる計算になる。1つのアプリのライフタイム中に$1.25以上の収入があれば、このメニューは有効ということになる

同様のサービスの1件あたりの獲得費用は$1あたりなので価格についても見直される可能性はあるだろう

Appleが用意しているiAd for DevelopersのFAQによると、自社のアプリケーション内のiAdでは、競合のアプリケーションの排除は可能だが、掲載するアプリケーションの指定はできないようだ、あくまでもAppleがターゲティングに基づいて表示アプリを決める

現状のこのiAd for Developersに該当する開発者広告主は2社しか見られず、非常にゆっくりとした動きになっている。これはAppleが意図しているところで、いきなり大きく始めるのではなくこのプログラム/メニューが本当に狙いに対して適切に働くのかを試している段階のようだ

ソース:Business Insider Here’s Everything We Know So Far About Apple’s New “iAd For Developers” Program

リッチメディアモバイル広告の可能性

iAdがスタートし、大手クライアントの出稿が伝えられ好調のようだ

ただ、iAd プラットフォームや競合のモバイルアドネットワークが実現するムービーやミニゲーム、機能的なミニアプリを使ったリッチメディアモバイル広告はまだまだこれからの様だ

比較的制作コストがかかるリッチメディアモバイル広告の効果をどのように測るかはとても難しい

iAdの競合であるGreystripeが開発したBuick LaCrosseのミニゲームプロモーションは平均の4倍の4%のCTRを実現する

iAdスタート当初は物珍しさから10%位のCTRを示していたが、最近では徐々にその数字は下がり2〜3%まで下がってきていて、あるデベロッパーによるとiAdで提供される広告の平均CTRは1%程度だという

このBuick LaCrosseのミニゲームでは消費者は42秒から2分程度時間を費やし、ミニゲームを遊んだ人の同車の認知度は12%アップし、購買意欲は7%向上させたようだ

この数字だけで効果を計測するのはいささか早計で、今後展開される事例から違った効果指標も導かねばならないのではないかと記事では伝えている

ソース:AdvertisingAge IAd Forebears Provide Glimpse of Future for New Platform

Apple”iAd”が好調なスタート

アプリクリエイター Jason Ting によると、彼が提供したアプリでのiAdの収入が1日で$1,400弱にのぼったという

Tingさんが提供しているアプリはiPhoneのLEDをフラッシュライトとして使えるようにする無料で提供されているアプリ。その日は9000近いダウンロードがあった

主に表示された広告は Dove や Nissan といったメジャークライアントであった

まだ、iAdはユーザーにとって目新しいものであるため、高いCTR(クリックレート)11.80%が出ているのではないかと語っている

ソース:Mashable! iAds Generate $1,400 for One Developer in a Day