“Appcelerator”と”IDC”はスマートフォンの開発者がどのプラットフォーにフォーカスしているのか、またどんな特徴を重要視し、いつ新しいアプリケーションを開発するのかを調査し、その結果を発表している
その調査結果によるとGoogleの Androidプラットフォームが長期的にはポテンシャルを持っているエリアである事を示している。特にスマートフォンやタブレットを超え様々なデバイスの可能性に起因しているようだ
事実、長期的に考えた場合のiOSとAndroidのギャップは6月の調査時点からさらに10ポイント広がっている。最新の調査では長期的に見た場合Androidの方が有利だと答えた開発者は58.6%、一方iOSと答えた開発者は34.9%となっている
■Androidは21世紀の”BusyBox”なのか?
今日までは開発者の”興味”という点ではiPhoneとiPadがAndroidをリードしているが、スマートフォンとタブレット以外のケースを考慮した時、様々なデバイスが接続されている未来を展望した時にAndroidが逆転し、その可能性が際立ち始めている
開発者への質問は、性能、オープン性、長期展望、マルチデバイスでのパワーの4点でiOSとAndroidをどう見るか、結果は以下のとおりである
4つの点でAndroidはiOSに勝っているが、マルチ接続デバイスとオープン性でAndroidがiOSを凌駕している。この2点がAndroidの可能性を物語っている
我々はすでに様々な形や大きさのAndroidデバイスが市場に登場しているのを見ている。Android ebookリーダーやAndroid TV、Androidピクチャーフレームなど、そしてこれから発売されるGoogle TVはAndroidベースのものであるだろう
基本的にAndroidは組み込み型デバイスには最適でカスタマイズが容易なOSである。このケースはGPLライセンスの”BusyBox”のケースと似ている。BusyBoxはとても軽く持ち運びが簡単なLinux Kernelと一緒に使えるツールとユーティリティのセットである。BusyBoxは手軽さを提供していた
多くの面でAndroidは21世紀のBusyBoxになっている。もちろん必要とされる基本のハードウェアの性能は高くなっているが、市場ではチップは安くなり性能は上がっているので、ネットワークやツールのサポートの実現、高いレベルでのアプリケーションのエコシステムを実現させている
理論的には、iOSは同じ目的で利用されるだろう。違いはAndroidはApacheライセンスのもと使われるが、iOSはAppleがライセンスをゆるしたデバイスメーカーだけが使えるというところだ
■iOSはまだベターな機会を提供している
長期的な視点でみるとAndroidがリードしているかもしれないが、調査結果をみるとiOSの方がまだ収入の機会は多い。ビジネスとコンシューマー向けアプリの最大のマーケットである
AndroidマーケットはGoogle Checkoutにしばられ、まだすべての国で有料アプリが利用できるわけではない。この制限が開発者の収入の機会を損ねているといえる。加えてアプリを見つけ出すシステムがiOSと比べて弱いというのも原因のひとつだろうか
後編につづく
ソース:Mashable A Detailed Look at Apple and Google’s Fight for Mobile Developer Attention